ブランドビジネスを行っている大企業は、例えば売上の10%とか12%を広告費に投入していて、売上規模も大きいためその額は相当なものになります。そして、この潤沢な予算を使ってCIやブランド戦略を構築し、実践しています。
これに対して中規模や小規模の企業は、広告宣伝費に大企業のような比率の予算を立てることは難しく、たとえ出来たとしても総額でははるかに大企業に及ばず、質量ともに十分な広告活動を行うことはできません。
そこで、当社が提案した成功例をご紹介します。
中小企業が多額の予算を使うことなく効果的、効率的に広告宣伝を行う方法はあります。限られた予算で企業ロゴやブランドロゴのデザインを作ろうとしても、はっきり申し上げてなかなか良いものは出来ません。中途半端なロゴづくりはかえって企業のイメージを落としかねません。
私は、企業の戦略を考えるときに、とにかく強み(SWOTのS)を徹底的に洗い出し、その中から答えを見つける作業をしてくださいとお勧めしています。そして、その中に必ず含まれるものが社長ご自身です。中小企業の場合、オーナー社長が経営をしているケースが多く、社長はまさに企業の顔です。まず社長が顔を出してください。多くの社長がそんなもん、恥ずかしくて出来るかい、という反応を示されます。しかし私は、予算が無いのだからまず社長が出ていかないでどうするんですか、とお返しします。そして、社長が広告に出る分には出演料はゼロなのですから。
その方法は、まずはホームページが一番簡単でしょう。どんな人がこの会社を経営しているのかを、きわめて少額の予算を使って示すことが出来ます。ホームページのトップページに、社長の顔をドーンと掲載しましょう。もちろんこの写真はベストなものを使ってください。ここだけはけちらず、良いカメラマンを使って何枚も撮影しベストなものを選んでください。
これにより、社長がコーポレートあるいはブランドアンバサダーになれます。ものづくりを行う中小企業の場合、社長自らがその製法を熟知されている、或いはご自分で実践しているケースが多いわけですから、自社製品をアピールするのに社長は最適任者です。
良く何をアピールすればよいかわからない、とおっしゃる社長さんもおられます。まずは素の自分をアピールしてください。そして基本的ではありますが、徹底した企業のSWOT分析を行ってください。特にSの抽出です。日本人は控えめで、せっかく自身や自社が持っている素晴らしいものを普通ぐらいにしか感じておらず、アピールすることをしません。しかしここは、勇気と自身を持って社長が会社の前面に出てアピールするのです。
まずは社長が前面に出てくると、それに引き続いて色々と良い展開がなされます。それが重要です。私がサポートさせていただいた複数の企業は、これを実践し、企業の雰囲気が変わり、業績のアップにも繋がっています。
簡単なことなのですが、驚くほどの効果が現れることでしょう。
何だそんなことか、と思わず、まずは実践してみてください。
社長は企業のアンバサダー!
2023年2月21日
エピックジャパン
向山繁
最近もやしの値上げのニュースを良く聞くようになりました。
もやしは、一袋2~30円台という価格が長年据え置かれてきました。
私は常々スーパーでもやしの価格を見るたびに、こんな値段でビジネスになるのかなぁと常々疑問に思ってきました。
スーパーが100個仕入れても総額で3千円、利益率が2割としても600円。相対的に品物の単価が安いスーパーとはいえ、やはりこれでは利益があまりにも少ないビジネスモデルです。
もやしはたまごなどと並び(さすがに最近卵も値上げラッシュですが)物価の優等生と言われてきました。物価の優等生?日銀が掲げている物価は年率2%が理想とされている訳ですから、値段が上がらないものが「物価の優等生」と呼ばれるのは間違いではないでしょうか?日銀の指標を考えると、物価の優等生は年率2%で値上げされるものです。
日本中がデフレ的なビジネスモデルで埋め尽くされるのは決して良いことではないと思います。もちろん、給料アップが前提ではありますが、デフレ的思考の蔓延が今の日本の経済を弱めているのではないでしょうか?生産者が利益を最小限化するのではなく、健全でサステナブルなビジネスを行うという意味でも、適切な価格上昇は正当化されて良いものだと思います。全ての経済の循環が正しく回ることを前提に、
もやし値上げ、賛成です!
2023年2月17日
向山繁
先日、友人の息子さんが所属するプロバスケットボールチーム、湘南ユナイテッドの試合を観戦しました。このチームはBリーグのB3に所属しており、まだまだ上を目指さなければならないチームなのですが、それでも初めて見るプロバスケ、なかなか面白い体験をさせてもらいました。
スポーツビジネス隆盛の昨今で、Bリーグは直近の成功例として注目されています。試合の勝ち負けはもちろんエキサイティングですが、単に勝敗という不確定要素に左右されずにトータルのエンターテインメントとして観客が常に楽しめる機会になっているところが、Bリーグを含めた最近のプロスポーツの素晴らしいところです。
観戦した私の感想ですが、まずはアスリートの動きが素晴らしかったです。もちろんB3のチームですからトップリーグとはレベルが少々異なるのかも知れませんが、それでもさすがプロ、アスリートぞろいで、ドリブルのスピードや3ポイントシュートにはぞくぞくするような感動をもらいました。
もうひとつ素晴らしかったのがチアリーダーのパフォーマンスでした。バスケの試合の場合で気が付いたのですが、他のスポーツと異なりチアたちがコートに出てくる頻度が多く、選手たちに次ぐ存在感を持っています。そんな環境で素晴らしいパフォーマンスを見せれば、さらなる観客を呼びこむことも可能だと感じました。
会場の演出という点では、ライティングに動きが無く、スクリーンが無いためにリプレーも見られず残念な点もありましたが、これも予算あってのこと。今後の発展に期待したいものです。
湘南というブランドをチーム名に持つ湘南ユナイテッド、まだまだ大きな発展の余地があると感じます。また機会を作って試合観戦に出掛けようと思っています。
GO!湘南ユナイテッド!
2023年2月14日
向山繁
従業員の賃上げについて、やっと大企業の企業経営者が重い腰を上げだした昨今ですが、一方の中小企業の経営者からは、なかなか厳しいという声が多く聞かれます。
製品やサービスの値上げに関しても同様で、大企業はやむなしという形で多数の企業がある意味堂々と値上げを発表しているのに対し、中小企業の多くが値上げは難しいと言っています。
そもそも中小企業の多くは、例えば売上利益率が数%以下というような最小の率で企業を廻しているところも多く、また納入先の大企業への忖度もあり、なかなか値上げするのが難しい状況なのだと思います。
しかしこのような時だからこそ変革のチャンス、と考えてみては如何でしょうか。設備、人材など必要な投資を継続的に行う(つまりサステナブルな)ビジネスをしていくためには、例えば15%とか20%とかの健全な利益率が必要です。
是非この変化の時に、このような率を実現できるビジネスモデルをつくってみるのは如何でしょう。
値上げせずに我慢するのではなく、また、取引先に頭を下げて値上げをお願いするのでもなく、企業や製品の価値を高めることで利益を生む適正価格まで値上げするのです。
どうやって?
そのためには、自社や自社製品のブランドを構築することが必要です。
ブランドなんて大企業しかつくれないと思われるかも知れませんが、中小企業でもつくることは可能です。
もう一度自分たちの強みを考えなおしてみては如何でしょう。
そこに答えがあるかも知れません。
今こそチャンスです。
2023年1月25日
エピックジャパン
向山繁
ご縁があって、伏見漆工房の伏見眞樹さんが創作されたお椀を一つ購入しました。
私は恥ずかしながら以前は漆器というものに関心が浅く、この歳までその本当の良さを知らずに生きてきました。もちろん漆器に接したことが無いわけではなく、それなりに接してきたのですが、本当の良さがなんであるかを頭と体で実感できた経験が無かったのです。実を言うと今回は、何で漆器が良いのかをあらためて実体験してみようという、少々邪悪な気持ちで購入したのです。
しかし、使ってみるうちに、あっ、これがそうなんだ!と感じることができたのです。
テレビで日本の漆器の特集などを見かけますが、「完璧すぎると、見た目がプラスチックと変わらない」からその価値がわからないと、外人が良くコメントしています。私もお恥ずかしながらそちら側の人間でした。
でも今回私が見つけたその良さは、肌に触れる触感でした。手に取ってみると、そして唇に触れると、その感触は何とも言えず心地よいものです。つるつるでもなく、ざらざらでもない、この不思議な肌触り。やみつきになりました。
漆はそもそも何のために塗るのか、と知り合いに尋ねたことがありますが、主な目的はコーティングだそう。しかし単にコーティングなら、なんでわざわざ手がかぶれる素材を樹木から採って、そして縄文時代から何千年も使い続けているのかわからない、他にもっと良い素材や方法があっただろう、と思っていました。
でも、この漆器を手に持ったとき、そして唇にあてたとき、何で日本人が太古の昔から使い始め、現代までつくり続けられてきたのか、わかった気がしました。何でこれまでこの感触に気が付かなかったのだろうか、と自分自身不思議に思ったほどです。つるつるでもない、かと言ってざらざらでもない、この超絶微妙な感覚は何なんだろうと。
日本の伝統工芸の存亡が危惧されている昨今、伏見眞樹さんの創作活動をリスペクトし、氏の作品を愛で、使いつつ、漆工芸が後世に引き継がれていくことを切に望んでいます。
つるつるでもない、ざらざらでもない、この心地よい漆器の触感は、日々の暮らしに至福の時を創ってくれています。
2023年1月12日
向山繁
健康保険所や運転免許証との統合で賛否が分かれ、今一つ人気の出ないマイナンバーカード。私は、もうひとつ不人気の理由として一つ思い当たる節があります。
あくまでも私感ではありますが、このカード、あまりカッコよくないと思います。
ピンクのバックで何となくパッとしない全体のトーン、あまり目的が分からない写真の縁のぼかし、名前や住所、生年月日など、文字の位置がばらけ、何となく統一感の無い全体のレイアウト。重要なカードであるにもかかわらず、目立つ訳でもなし、その辺に置いておくとすぐに紛失してしまいそうな存在感の無さ。
やはり、いまひとつだなぁ、と思います。
デジタル化という明確な目的があるだけに、見栄えが良く、カッコいいカードだったら、もう少し人気が出るのではないかと思うと、残念でなりません。
さらに英語の表記も無く、海外でIDカードとしても使えません。
こうなれば、非現実的かつ無責任なソリューションだとは思いますが、いっそのこと、ちゃんとしたデザイナーを使って、カッコいいカードをつくり直してみては?
その名も、“JAPAN CARD”
如何でしょう?
2022年10月18日
向山繁
コーヒー豆は七里ガ浜キャビンのダークロースト。どんなに海岸線が混んでいても、毎週末のルーティンは欠かさない。銅のケトルでお湯を沸かす。水は水道水で問題無し。カップ2杯の豆を挽き、桜ちらしの上絵付を愛でながらフラワードリッパーをビーカーに載せる。お湯が沸いたら、注ぎ口6ミリ径の燕製ポットに移す。湯温は83度。そして静かに気持ちを整え、Osmotic-flow方式で、中央からゆっくりお湯を廻し注ぐ。えぐ味が出ないよう、お湯が落ちきる少し前にドリッパーを外す。最後にビーカーのコーヒーを有田焼の手描きマグカップに移し、口に運ぶ。この間約15分。毎日のコーヒールーティンは至福の時であって、ライフラインでもある。このひと時が無ければ何と悲劇的な一日になってしまうことだろう。無くてはならない、かけがえのないひと時だ。
2022年9月28日
向山繁