犬猫における関係性の時代変化

時代と共に犬と猫の関係が大きく変わっているようです。私は、癒されるために、良くYoutubeで犬の動画を見るのですが、最近は犬単独ではなく、犬と猫が一緒に登場する場面が散見されます。そして彼らは驚くことに仲が良いのです。

 

昔は、トムとジェリーのようにネズミを猫が追いかけ、その猫を犬が追いかけるというのが決まっており、それぞれの関係は基本的には敵対関係にありました。

 

私は小さい頃から犬好きで自宅でも飼っていたのですが、それに対し猫と言えば、習い事の時に先生の飼猫にちょっかいを出して頬を嚙まれ、それ以来どうも苦手です。ということで、私も犬100%大好き、猫100%大嫌いというスタンスでずっと生きてきました。それが普通の価値観だと思って。

 

ところが、ここ数十年の間に大きな変化が起きたのか、知らないうちに犬と猫が種をまたぎ、友好関係を築くようになっているのです。

 

もしかしたら、犬が室内で飼われるようになったのが理由で猫と同居せざるを得ず、犬側がやむを得ず政治的な判断(?)で攻撃姿勢をやめ、敢えて友好政策を取るようになったのかも知れません。実際のところは聞いてみないと解かりませんが。

 

人間の世界では、最近のロシアによるウクライナ侵攻にあるように、様々なところで人間同士が対立関係にあります。民族的、宗教的、政治的、経済的とその理由は様々です。そこで思うのですが、ここは人間も、長年にわたる犬猫の関係改善をヒントに、本来の敵である相手との融和政策を考えてみたら如何でしょうか。

 

工業の世界では、生物の機能などからヒントを得て新しい技術を開発するバイオミメティクスがありますが、人間の相互関係も、動物のそれにヒントがあるかも知れません。

 

 

人間の紛争をバイオミメティクス的に解決する。そんなやり方、考える価値があるかも知れません。

 

2022年8月24日

向山繁


「やばい」という言葉に思うこと

昨今「やばい」という言葉は、多くの場面に登場します。

 

状況が悪くなるようなとき、普通ではないものの表現、何か感動的な時、などなど、肯定否定を問わず様々な意味で使われています。日本人の語彙が少なくなったのではないかと心配するぐらい、様々なオケージョンで「やばい」「やばい」という言葉ばかりが飛び交っています。

 

この言葉、私が小さい時から存在していましたが、元々あまりよろしからぬ人たちが使っていた言葉という認識があり、私は絶対に使わなかったし、今でも使いません。

 

言語は時代の移り変わりによって変化していくものですから、若い人たちがこの言葉を使うことに対して私は何も文句を言うつもりはありません。しかし、先日テレビを見ていたとき、私と同年代の評論家の先生がこの「やばい」という言葉を普通に使っているのを聞いた時には、少なからず違和感を感じました。無理に流行に乗って若い人たちが使う言葉を使っているとしたら、うーん、ちょっと違うかなぁと思ってしまった次第です。或いは現代の言葉を取り入れていない私の問題なのか。

 

 

だとしたら「やばい!」

…などという言葉は、やっぱり使いません。


合言葉は、「GDP」Great Domestic Power!

私は経済の専門家ではありませんので厳密な議論は出来ませんが、現在巷で騒がれている10万円の支給について思う所を一言。

 

給付金の一部をクーポンにするかで議論されていますが、これは手間やコストを考えれば、現金一括給付の一択でしょう。

 

2009年に行われた定額給付金の7割が貯蓄に回ってしまったということで、政府や財務省が現金給付に難色を示していますが、コロナという未曽有の非常時における施策なのですから、少々打率が下がっても3割の人たちの生活が救えた策だったと考えればいいと思います。

 

一方、貯蓄に回した7割の人達は、家庭の資産が増えた訳です。貯蓄したお金が、回りまわって企業の設備投資などに回ればGDP増となる訳で、それはそれで良いのでしょう。

 

ただやはり、直接消費に回してもらうことがベストです。この点私は、民間が、政府に任せっきりにせずに自ら施策を考えるべきだと思います。そこで、提案です。

 

日本中の小売業界やネット業界などが合同して、「GDPアップセール」と銘打った全国的なセールイベントを開催するのは如何でしょう。お金を持っている人が積極的に消費を行い、日本のGDP5割以上を占める個人消費を自らの力で増やすのです。GDPなんて政府や企業が考えることという認識を捨て、「GDPは私たちが押し上げるんだ!」という意識を持つことが、今必要なのではないでしょうか。

 

買う側が、買いたいという強い意思を見せれば、売り手はもっともっと知恵を絞って、魅力的な製品やサービスをつくる努力をするでしょう。その連鎖を生み出すのです。

 

合言葉は「GDPGreat Domestic Power

今こそ、私達がパワーを発揮する時です。

 

20211211

 

向山繁


その名は「無頼派」

          15年熟成させた秘蔵モルトを、

          ブレンドの仕上げに利かせた

          骨太な味わい、華やかな香り。

          その陶酔は、何物にも頼らない孤高の精神を

          鼓舞するために。

          純にして艶、柔にして剛...

 

戸棚を整理していたら大昔のウイスキーが出てきました。

裏ラベルを見ると、こんな説明が書かれていました。

発売されたときには、その独特な容姿に賛否両論だった製品です。

 

私が前職にいた1990年代は、ウイスキーが全く売れなかった時代。

今は世界的なブームで、その上ジャパニーズウイスキーの山崎や響は伝説のような存在になっています。かつては、それが嘘のようにウイスキーづくりの人々がもがき苦しんでいた時代があり、様々な試行錯誤をしていました。

そんな時に若者向けに発売された、今ではすっかり忘れ去られているブランドです。

 

どんな味がしたんだっけと、久しぶりにキャップを開けちょっと口に含んでみました。

そうすると、何とリッチな味わいなんでしょう。説明文の冒頭に、15年もののモルトをブレンドしているとの記述。

 

姿は若者向けの、少々本格ウイスキーとは異なったデザインをした、価格も低めに設定された製品なのですが、その中味はウイスキーづくりの人々がその品質にこだわりを持ち、豊かな味に仕上げられているのです。若者にでも本当の味を伝えなければと思って、悪戦苦闘したのでしょう。そのプライドに、あらためて敬服しました。

 

現在のウイスキーの栄光の足元には、こんな基礎が打たれていたのかと、あらためてジャパニーズウイスキーのすごさに関心した次第です。

 

その名は「無頼派」

 

日本のものづくりの人たちも、この、本物をつくるというプライドを持ち続けて頂きたいと、心から願った次第です。

 

2021年11月8日

向山繁


がんばれ、サントリーウオッカ100プルーフ!

新型コロナによる一連の消毒用アルコール不足の折、飲用と兼ねて買ったのが、サントリーウオッカ100プルーフです。アルコール濃度が50%であるため、通常の消毒用の度数には少々足らず、もっぱらキッチンの消毒用(そして飲用)として愛用しています。

 

この製品、私が前職でロシアを担当させて頂いたときに色々と思い出がある商品なのですが、あらためてその製品の顔を眺めてみました。すると、キャップ、ラベルの上と下の3か所に描かれているSUNTORYのロゴは全てばらばらで、今では使われなくなったサントリーの昔の紋章である「向い獅子」までもがまだ使われており、ブランド的に見ると、うーん、かなり首をかしげてしまうようなデザインなのです。

 

ところが、全体として醸し出す雰囲気が、ソ連的というか何というか、保守本流のウオッカといった感じで、なかなか味があるのです。また、サントリーウオッカは、本来のウオッカの製法を忠実に守り、ほぼエチルアルコールと水だけというレシピになっているそうで、微量の砂糖やはちみつを隠し味に加えて味を調整するといった隠し技を使うようなことは全くしていません。

 

色気(?)は無いのですが、正々堂々、まさに本家本元、本流の製法なのです。そして、味わいは、そのシンプルさにもかかわらず不思議な程深い味わいがあります。

 

このような所を全て加味して、実は私、このブランドの熱烈なファンなのです。

 

ブランドづくりでは有数のサントリーです。もし責任部署の方がこのデザインに気付いてしまうと、必ずデザイン変更というような話になってしまいそうですが、どうか気が付かないでください。

 

そしてこのブランドを、現在のままのデザインで、そして中味設計を変更する事無しに、ずっと製造、販売し続けてくれることを心より祈ります。

 

 

がんばれ、サントリーウオッカ100プルーフ!

 

2021年8月4日

向山繁


2020 TOKYO NEW KIMONO コレクション」

@東京オリパラ


1964年の東京オリンピック、小学生の私は、成長を遂げる日本が世界にアピールする祭典を、浮き浮きしながら眺めていました。左側に掲載したのはマラソンの表彰式の写真です。3位と健闘した円谷選手への尊敬心と同時に、メダルを運ぶ女性の着物姿が何と美しく、晴れやかに思ったことか。この東京オリンピックは、アジア初のスポーツの祭典であると同時に、日本の素晴らしい着物文化を世界に広めた祭典でもあったのです。

 

その後半世紀以上が過ぎ、今や絶滅危惧種となってしまった日本の文化、着物。

 

しかし、それを絶やしてはいけないと、日本の多くの女性たちは着物の再生に尽力されています。ガウンにしたりドレスの一部に取り入れたり、時にはハンドバッグにも再生されます。着物や帯のデザイン自体がすでに高い水準ですので、着物たちの美は即座に息を吹き返します。割れた陶器を継ぐ「金つぎ」のごとく、きものや帯は継がれ、美しく、そして環境にも優しい再生文化として見事に蘇ります。

 

折角こんな良い文化があるのですから、57年後の今年に開催される東京オリパラでもこの再生着物文化を取り入れ、ファッションの祭典にするのは如何でしょうか。その名も「2020 TOKYO NEW KIMONOコレクション」。開会式では、世界中の選手達が自国のファッションに身を包み新国立のキャットウォークを行進します。我々ホスト側は、表彰式で新しいKIMONO再生ファッションを披露するのです。

 

そうすれば、既に巷でも話題にもなっている、表彰式スタッフのユニフォーム云々の議論にはならないと思うのですが。

 

2020 TOKYO NEW KIMONOコレクション!

 

如何でしょうか。

まだ、時間があります。

 

2021年6月15日

向山繁

 


悩んだら回せ!

私の部屋の壁に、一般の方には少々見慣れない地図が掛けられています。

 

東アジア地域を反時計回りに90度回転したもので、日本列島は、北海道が向かって左、九州が右に、全体が横たわった形になっています。この地図はロシアに関わった人たちによく知られているもので、日本列島が、丁度ユーラシア大陸に蓋をしたような形になっており、ロシア、中国などの国々が太平洋に進出する際に、眼前を日本が立ち塞いでいることを地政学的に良く分からせてくれます。

 

いつも北が上であることが当たり前の地図を、単に90度、東を上に回転させることで世界が全く異なったものに見え、これまで気付かなかったことに気付き、異なった発想が生まれてきます。

 

本日から英国で開かれるG7では、西側の民主主義諸国による中国包囲網が議論されるようですが、その中に、南シナ海や東シナ海への中国進出も議題として含まれると言われています。日頃、どちらかというと外交に関心の薄い我々日本人ですが、さすがに重要な会合になるでしょう。

 

この回転地図を見ると、外交が日本にとって非常に重要なテーマであることがビジュアルに実感できます。難しい外交を考える時、対象国をこれまでとは異なった視線、視点で見ることで、相手国の戦略に対する理解度を飛躍的に上げることが出来ます。

 

外交に限らず、新たな発想は自身の視線の角度を変えたり対象物を回転させることで得られることが良くあります。日々の個人的な悩みや、仕事で起きた難問で行き詰まったら、とにかく対象物をぐるぐる回してみるのは如何でしょう?

 

「悩んだら回せ!」作戦、お勧めします!

 

2021611

 

向山繁


注射器に見る「もったいない」と「非常時最適」

新型コロナウイルスのワクチンを6回打てる特殊な注射針を外国から調達する必要があるというニュースが巷に流れています。直近のニュースで、日本企業のニプロがこれを製造可能で、全体の需要にははるかに及ばないものの現在増産中だそうです。(つくるのはタイの工場とのこと)心より応援すると同時に、少しさびしい気持ちにもなりました。

 

日本には「もったいない」という素晴らしい思想があり、今や世界にも広まっています。無駄を出さないことの大切さを(高度成長時には、少し道をそれたとはいえ)私達は良く理解しています。しかし、この考えは注射器には反映されてこなかったようです。

 

注射器内のスペースに無駄が出る理由が、単純に製造コスト削減を目的に最適設計されているからなのか、或いは注射器内に残る気泡を見やすくするためというような何か特別な理由があるのか知りませんが、注射器も無駄は無くすべし、という考え方が日本で生まれて欲しかったなと、やや残念な気持ちになります。

 

今回の新型コロナ、そして10年前の東日本大震災の非常時にも、世界のサプライチェーンはその脆弱さを露見させました。私たちは、必要なものが無くなるという状況を経験しました。従来のサプライチェーンは、常時という大前提での最適解であり、非常時の最適解ではなかった、ということを私たちは身を持って知らされた訳です。

 

「もったいない」思想は、ものが無い時、つまり非常時にその価値を発揮します。

私たちは今こそ、この非常時の最適解を見つけるべきなのではないでしょうか。そして、自然災害などが多い日本こそ、「非常時最適」で世界をけん引する国になるべきと考えます。

 

 

もったいないが生む世界最高の注射器、是非日本でつくって欲しいと願います。

 

2021年2月26日

エピックジャパン

向山繁


ワン飲み(One-Nomi)で乗りきる

陽性者が急増している昨今、政府も国民への規制呼びかけに四苦八苦しています。飲食店への(結果的な)締め付けも次第に厳しくなってきています。このままでは飲食業界自体が破綻してしまう可能性があります。

 

今、私達にはこれを乗り越える知恵が必要です。政府に頼りきりになったり批判するのではなく、皆で知恵を出し合ってこの困難を乗り越えていく時です。

 

以下、私の提案です。タイトルは「ワン飲み(One-Nomi)で乗り切るプロジェクト」。如何でしょうか?

<ワン飲み(One-Nomi)プロジェクト>

 

・企業は、午後3時以降退社可能のフレックスを導入

・政府は、飲食店での一人飲み、一人食べを推奨

・飲食店は、店内を一人飲み仕様に改装し、一人飲みメニューを充実させる

・客は、基本一人、複数で来た場合も全員一人用席に分かれて座る

・店内のおしゃべりは禁止、注文はメニュー指差しか録音音声で行う

・店員も同様に、メッセージボードや録音で対応

・店内のスピーカーで、にぎやかな音声やラジオ番組を流す

・客はメールやラインで友達と会話

・客はMAX1時間半で退店

・飲食店は、持ち帰りメニューを充実させ、客の家での継続飲みを促進

 

以上は、夜のイメージ。ランチの場合は、

 

・企業は、ランチ時間を1時間半に延ばし、11時から3時の間のフレックスとする

・飲食店も11時から3時ぐらいまでランチアワーとする

・夜と同様、1人で入店し、店内おしゃべり禁止。注文も指差しか録音音声

・客は、ランチ終了後に退店し、別の場所で友人らとマスクでの会話をする

 

2021/1/18

エピックジャパン

向山繁


今こそ「YOU FIRST」の心を持つ!

2年ほど前のコラムで、日本人のものの考え方で外国人と大きく異なる点を「YOU FIRST」という言葉でお話させて頂きました。

 

新型コロナの第3波が大きなうねりとして、世界をそして日本を襲っている今日、この「YOU FIRST」についてもう一度考えてみました。

 

外国人は全般に「ME FIRST」の思想が多いのに対して、日本人の「YOU FIRST」思想は私たちの社会に絶妙なバランスを与えてきたと思われます。しかしコロナで揺れる昨今、これが少し揺らいでいるのではないか、と少々心配しています。

 

こんなに大変な時なんだから人のことを考える余裕など無い、というのが本音でしょう。しかし、その気持ちを乗り越え、もっと奥にある「YOU FIRST」、即ち、私たち日本人が培ってきた、まずは周りの人々の幸せを考えるという何とも絶妙な思想を持てば、社会全体としてのバランスが取れ、最終的には自分にも幸が戻ってくることになります。私達日本人は、今こそその気持ちを思い出す時ではないでしょうか。

 

どんなに大変なときにでも、周りを気遣うことが自分の幸せにつながるんだという心があれば、少しは遊びの外出を控え、マスクはきちんと付け、周りとの距離を取り、手洗いをしっかりする、ことを平常心で行えるのではないでしょうか。

 

私達が持つストレスの中には「ME FIRST」であるが故に溜まってしまうものが少なくないと思います。今こそ、頭の中にある「YOU FIRST」のスイッチを入れましょう。そうすれば、自分だけではなく、社会全体のストレスを減らすことが出来るでしょう。

 

今こそ私達全員が、「YOU FIRST」の心を持つことを提案します。

 

2021年1月3日

エピックジャパン(株)

向山繁

 


2020年 年末のごあいさつ

2020年、本来ならば夏の東京五輪に象徴される輝かしい年になるべきでしたが、実際は、日本のみならず世界中が新型コロナに明け、そして暮れる年になりました。

 

まさに、リスクはどこに潜んでいるかわからない、ということを我々全員が身を持って痛感した次第です。

 

来たるべき2021年は、私たち人間の力が試される年になります。私たちが一丸となり、回復と発展を成し遂げる年にしなければいけません。

 

エピックジャパンは、少しでも皆さまのお力になれるよう、切磋琢磨していく所存です。

 

2021年がみなさまにとって希望の年になるよう、こころよりお祈り申し上げます。

 

エピックジャパン(株)

向山繁



災害時デジタル、災害時アナログ

 

政権になって、政府のデジタル化への移行が積極的に推進されようとしています。これ自体とても歓迎すべきことだと思います。諸外国と比べてもデジタル化が遅れている日本の行政、これを機に大きく前進してくれることを期待しています。

 

私は、これに加え一つ提案があります。それは、災害時対応です。日本が一つ諸外国と大きく異なっている点は、災害が異常なまでに多いということです。災害時にSNSなどが情報の共有化を強化してくれるという点で有効に機能する一方、例えばネットワークが寸断されスーパーやコンビニのレジが使えなくなりキャッシュレス機能が停滞するようなケースが発生する可能性もあります。

 

災害に強い国をつくるため、有事に強いデジタルのシステムをつくることが最重要ですが、加えて、アナログがその弱点を補うという形が必要ではないかと、私は考えます。この点を政府や国民の間で議論し、災害多発国という特質を踏まえた、独特で強固なデジタル国家を構築する必要があります。

 

因みに私は、常時は全てキャッシュレスですが、万が一の時のために、ある程度のキャッシュを常にお財布に入れ、家には硬貨を蓄えています。

 

 

災害時デジタルと災害時アナログの融合によって、強靭な防災デジタル国家日本が構築される日を、心より待ち望んでいます。

 

2020年10月13日

向山繁


エピックジャパンは、

ザ・美術骨董ショー2020に参加する、

ゆうクリエーション・ブース

を応援します!


私のアベノマスク考


ついにマスクが届きました!

 

このアベノマスク、私もやはり、結果的には失敗策だったと思います。

ただ、単に全否定するのではなく、どこに問題があったのか、どうすれば良かったのか、自分なりに考えてみました。

 

以下は、41日、首相官邸のマスクに関する発表です。

 

・先月(3月)は需要を上回る6億枚の供給を行った

・先月、全国の医療機関に1500万枚のサージカルマスクの供給を行った

・さらに来週は、追加で1500万枚を供給する

・加えて高齢者施設、障害者施設、全国の小学校・中学校に布マスクを確保し、順次必要な枚数を確保する

・来月(5月)にかけて、さらに1億枚を確保するめどが立つので、全国5000万余りの世帯すべてを対象に、日本郵政の全世帯配布システムを活用し、一住所当たり2枚のマスクを配布する

 

発表された内容はマスク全般の方針でした。しかし、この「マスク2枚」の所だけが独り歩きし、さらに、高額な現金支給を打ち出していた欧米主要国と単純比較され、「日本はたったマスク2枚か!」という大ブーイングに発展しました。

 

コロナでは、いわば世界が未知の敵に攻撃を仕掛けられ、対抗策が見いだせない状態が起きた訳ですから、とにかく「下手な鉄砲でも数を打つ」ことは戦法として間違っていないはずです。その意味では、マスクの全世帯配布策そのものは間違ってなかった、と私は考えます。

 

そう申し上げた上で、では何が問題だったのか?以下、私のコメントです。

 

◇まず、発表を41日に発表すべきではなかった

 

これは子供のようなミスで、誰もがエイプリールフールの題材を求める中、「マスク2枚」は絶好のターゲットになりました。ここはさすがにセンスの問題だと思います。

 

◇国の供給は医療用や諸施設に特化し、民生用は「家で手づくり」を懇願すべきだった

 

当時、医療用でも民生用でもマスク不足が深刻だったのは事実です。私はこの時、自身のコラムで「日本人全員が、一日1枚マスクを手づくりすれば12千万枚できる」と書きました。やはり民生用に限っては、最初から国民が団結してこの手づくりをやるべきだったと思います。そして今、手づくりマスクは日本中に広がっています。

 

一つだけ苦言を言わせてください。当時、「私には小さいし、品質も悪いから私は要らない、だから政府の策もだめ」というマスコミの報道や人々の意見が大半でした。「私は大丈夫だけれど、これで困っている人にマスクが届く!」という声が聞こえて来なかったことが残念でたまりません。仮に下手な鉄砲だったとしても、弱者への援護射撃になった訳ですから。

 

◇中小企業そして国内製造にこだわるべきだった

 

医療用、民生用に限らず、もしアベノマスクが、政府から日本中の中小企業に製造依頼がなされ、中小企業のおやじさんたちが、「よし俺たちに任せろ、日本を救うぞ!」と言ってつくった国産製品だったとしたら、国民の大部分は肯定したと思います。仮に配布が遅れたとしても、です。

 

私自身、てっきり国内製造だと思っていました。多くの方もそう思ったのは無いでしょうか。サイズも品質も不十分で、かつ海外に製造委託した「輸入品」だったことにより、けちの付け所満載のマスクになってしまいました。

 

私の年代は、日本のものづくり中小企業とその経営者であるおやじさんが、日本の経済発展を支えていました。今回もきっとやってくれると思っていました。ですからなおさら国産ではなかった失望感は大きいものでした。

 

やはり国内製造を模索するべきだったと思います。

 

以上が、私のアベノマスク考です。

 

そして今回のマスクでもう一つ重要なポイントがあります。それは、今回のコロナで、日本人のマスクを着用する習慣が、世界の多くの感染と命を救ったことです。

 

当初「一般人のマスク着用は効果無し、従って不要」としていたWHOや各国政府は、日本を見てその方針を変えました。「日本人のマスク」が世界に広まり、コロナの被害拡大を少しでも阻止できたのであれば、日本は世界に大きな貢献をしました。この点は、素直に認めていいのではないかと思います。

 

今、民生用のマスクの市場価格は暴落しています。しかし、新型コロナの第二波はすぐそこに来ています。マスクに限らず、二度と同じ轍を踏まないよう、次はベストな政策を出してもらうことを政府に期待するとともに、私達日本人も、のど元過ぎればではなく、備えを万全にしておく必要があると思います。

 

マスクに笑うものは、マスクに泣く!

 

そうなることの無いように。

 

2020年6月5日

向山繁


コロナ対応ビジネスは、今こそ堂々と値上げすべき!


514日、国内の39県の緊急事態宣言が解除され、飲食業やサービス業が再開され始めました。未だ宣言が有効な地域でも、既に一部の営業は再開しています。

 

経営者はメディアの取材に対し異口同音で、席の間隔を空けたり消毒費用が掛かったりで、利益は出ないが、とにかく少しでもキャッシュが必要だから店を開けざるを得ない、と切実に語ります。

 

特に客同士の距離が近い飲食店ビジネスや、客との距離が近い美容院ビジネスなどはそれだけで感染リスクが上がりますから、これまでと同様の内容では成立しません。じゃあ潰れろというのか!とお叱りを受けてしまいますが、私が提案したいのはその真逆です。

つまり、

 

今こそ値上げをするべきです!

 

コロナ後のライフスタイルでは、

 

「普通にそして安全に生活することが、贅沢で高価なものになる」

 

と考えられます。これまで人気の飲食店や美容院では、席数を半分か3分の1ぐらいに減らし、徹底した衛生管理のために手間を掛ける訳ですから、当然コストが上がります。即ち、見た目は変わらなくても大衆居酒屋は高級店和食店へ、美容室は高級美容サロンに変貌する訳です。

 

今、経営者は、顧客の減少を恐れ値上げの話を全くしません。しかし、今こそ堂々と値上げを宣言すべきではないでしょうか!従来と同じように見えるサービスでも、全く異なったビジネスモデルに変貌している訳ですから。

 

日本の場合、便乗値上げに対して非常に厳しい消費者の目があります。しかし今は違います。我々消費者も、早く世の中の変化を理解し、新しいライフスタイルにおけるものやサービスに対して新しい評価をしなおすべきです。これまで週1で行っていた飲食店は月1に、月1で行っていた美容室は2か月に一度の贅沢に変わるかも知れません。お金のある方はこれまで通りの頻度で、23倍のお金を払っていただきます。新し世界が正しく回るようにするためには、私達日本人全員の意識改革も必要な時なのです。

 

ポストコロナ対応ビジネスは、今こそ堂々と値上すべきと提案します!

如何でしょうか?

 

2020年5月17日

向山繁


新型ウイルス「水攻め作戦」のご提案

「人→人」感染を防ぐための3蜜禁止は理にかない当然有効と考えます。それに加えもう一つ、「物→人」感染に対し、より有効な対策を打つ必要があるのではと考えています。

 

ウイルスは、自身が含む水分を失うことで軽くなり、ほこりのように空気中に舞うとのこと。そうなるとウイルスは、人の靴や衣服などに付着し、他の場所や家に運ばれてしまいます。すなわち、この状況を少しでも避ける策を打てば効果があるはずです。そこで提案です。

 

ほこり対策と同じ要領で考え、

 

・店舗の入口や家庭の玄関先で打ち水をしたり、ホースで少しずつ水を流し続ける

・入口や玄関に水を張ったピットを置き、人が入る前に靴を洗う(ハイターがあればベター)

・散水車が車道に水を撒く(消毒ではなく水を撒いて流す)

・通常夏に使用するミスト発生器を稼働させる

 

もしウイルスがほこりと同様に水に弱いのであれば、雨を降らせるのが一番有効なはずです。従って、とにかく可能な限りの「水攻め」を行い、雨に似た状態を少しでも多く作り出しすことが、ウイルス撃退の巧手となるのではないかと考えています。

 

 

新型ウイルス「水攻め作戦」、如何でしょうか?

 

2020年4月27日

向山繁


「2枚のマスク」は2人の命を救う

マスク2枚の国民への配布が、東京から開始されました。

 

未曽有の国難に際し、現政権が100%の対応が出来ているかと言えばおそらく答えはNOでしょう。政府や関係官庁は、日々の急変に対し必死でしのいでいる、というのが実情たと思います。その中で取られたこの策をメディアや世間は批判し、サイズが小さいと笑う人までいます。ただこの策が良作か愚策かは、後世の歴史しか答えることが出来ないかも知れません。

 

街中をマスク無しで歩くお年寄を見るたびに、もしかしたら国内にはまだマスクを持たない人が結構いるのではと、私はずっと気掛かりでした。だとすると、仮に持たない人が全体の1%か2%だったとしても、この2枚のマスクが届くことで、その方たちの安全を守ることが出来ます。であればこの策には価値があります。その観点から私は、「2枚のマスク」策を支持します。

 

今、日本の政府は(いや世界中の政府も)コロナと言う見えない敵に対し、無差別に機関銃を撃っているような状況です。簡単に弾が当たるはずがありません。しかし今はそれを批判する時ではありません。なぜもっと早く一発で仕留められないんだ、という後出しじゃんけんのような批判をすることに、私は意義を見出せません。

 

マスクのサイズは、コロナ明けに反省会をやって見直しましょう。

それよりも、コロナに対して次にどんな策が打てるのか、政府に任せきりにするのではなく、国民全員で知恵を絞り具体策を提案していくことが重要です。私たちは今全員が戦場の中にいて、見えない敵から総攻撃を受けています。油断する人は命を落とすでしょう。油断しない人も死のリスクに対峙しています。

 

この2枚のマスクが、日本のどこかの誰か2人の命を救ってくれることを、心から祈ります。

 

2020年4月18日

向山繁


❝売り場シェアリング❞大作戦

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 緊急事態宣言で、飲食店が閉鎖を余儀なくされています。一方、スーパーマーケットは営業できます。スーパーマーケットは重要なライフラインの責務を負っているのと同時に、販売する権利も有しています。そこで、両者が生き残るために、”売り場シェアリング”大作戦を提案します!

 

 内容は簡単。特に規模の大きなスーパーの催事スペースなどを無料で飲食店に貸し出し、飲食店は普段のメニューをお惣菜という形で提供します。

 

 食中毒が起きたら誰が責任を取るんだといった議論になり、保健所がYESと言わないでしょう。では、こうしたら如何でしょう?飲食店側が店頭に告知します。即ち、「通常店内で行っている衛生基準に従って食材をつくっています。新型ウイルスのリスクを避けるために、必ず家で加熱してから食べてください。ルールを守らずに問題が起きた場合、購入者様の自己責任とさせていただきます。」というような感じです。

 

 私たちが認識しなければならないのは、今は有事であるということ。

 皆で知恵を出し、助け合いましょう!

 

2020年4月8日

向山 繁

 


マスク2枚をバカにする日本人の姿勢は、少し心配。

(自分のシャツとゴムひもでつくった自分製マイマスク)

ついこの間まで、1枚でもいいからマスクが欲しいと言っていた人たちが、今は「たったマスク2枚かよ、安倍政権けちだなぁ!」と言っています。政策の一部だけを切り取って流すメディアも悪いですが、私はそれ以上に、批判だけをする日本が不安です。

 

現金支給を強く要望する声が多くあります。私ももちろん欲しいです。

ただ、そもそも政府はお金持ちの庄屋さんではありませんので、単に大盤振る舞いをしろという話にはなりません。政府の財政出動は、結局は子供や子孫へのつけになります。これまで年金などで子孫の負担を増やすなと言っていた訳ですから、今は、「子孫たちよ理解して欲しい、今は国難の時、将来の負担が増えることを承知で、政府に現金支給をさせる!」という議論であるべきだと思います。

 

政府批判は平時にとっておくとして、今は日本の社会が一つになる時だと強く思います。「おまえ右翼みたいだなぁ!」という批判でしたら、それも平時にとっておきましょう。

 

ではお前は何をするんだ?と聞かれたら、大きなことは出来ないかも知れません。まずは手洗い、健康管理などの基本を守り、出来るだけ医療へ負担をかけないように心掛けています。そして、若干ではありますが、色々なアイデアを発信します。

 

たったそれだけですが、 

もし1億2千万の皆が知恵を出し合って、ベクトルを同じ方向に向ければ、大きな力となりこの難関を乗り越えられるような気がします。

 

2020年4月3日

向山繁


スモールチェーンで、日本を救おう!

(※皆川明Tambourine)

たった100ナノメートルの新型コロナウイルスが、いとも簡単にグローバル・サプライチェーンを切断しました。そして、全世界がウイルス制圧に全力を尽くす隙に、第2波である経済危機が牙をむいています。

 

今こそ日本は、「スモールチェーン」をつくる時だと思います。人間は、集落→地域→国→世界へと生活やビジネスの範囲を拡大し「ビッグチェーン」を構築してきました。それは同時に小さなスモールチェーンを破壊してきた歴史でもあります。人類が正しいと思ってつくってきたビッグチェーンは、その脆弱さを露呈しました。だからこそ私たちが今やるべきことは、スモールチェーンをつくりなおすことだと思います。まずは日本に。

 

具体的に何をするのか?半世紀前の日本のモデルを思い出し、それをベースに改良型をつくれば良いと思います。

 

えっ、昔に戻るだけ?と思われるかも知れませんが、そのアイテムは昔と異なると考えます。経済の成長と共に人類は物質的な豊かさを求め、裕福になるほど富の象徴としての贅沢品を買い求めてきました。しかしこれからは、「普通に、安全に生活する」ことが最も重要な贅沢となり、そのための製品が高付加価値を持つようになります。裕福な人々ほど、「普通に、安全に生活する」ための日常のアイテムに多くのお金を使う時代になっていく訳です。

 

食料の重要性は不変ですから、農業、水産業を問わず地産地消がさらに重要になり、広くても日本国内での流通が良いでしょう。生産者が潤い持続可能になるよう値段は上がるべきです。生活必需品については、大企業ではなく中小企業が主役になり、単独あるいは協働で国内原料を使って完成品までつくり、販売するようにします。

 

ただ、国内だけで活動をするだけでは経済規模が縮小してしまいます。そこで「完全メイドインジャパン」(Completely Made in Japan)という新たな定義を設け、今まで以上に高付加価値を与えます。これを輸出すれば、結果として経済規模を拡大させることが出来ます。

 

幸運なことに日本はものづくりが出来る、今となっては世界でも貴重な国です。私たちの生活に密着した世界一高い付加価値を持った「普通に、安全に生活する」ための製品づくりを行うことで、将来の日本経済を支えるようにするのです。

 

これからは、知恵を持った個人商店や中小企業が主役になるかも知れません。

 

シンプルではありますが、まずは世界一の完全メイドインジャパン・マスクをつくるところから始めるのは如何でしょう。

 

2020年3月5日

向山繁


日本のおばあちゃん、手づくりマスクで日本を救う!大作戦


新型コロナウイルスの問題に関してメディアは批判ばかりで辟易しています。

ここは我々日本人が知恵を絞って具体案を出し、日本をそして世界を救わなければならない時だと思います。そこで私の提案は、

 

「日本のおばあちゃん、手づくりマスクで日本を救う!大作戦」です!

 

私がまだ小さい頃、日本のお母さんたちは皆お針仕事が得意で、無いものは何でもつくっていました。時が経った今でも、日本にはまだまだ元気なおばあちゃんがたくさんおられると思います。もしかしたらご自宅や老人施設で時間を持て余しているかも知れません。彼女たちの助けを借りられないでしょうか。

 

材料となる布は、ガーゼ買うと医療に影響を及ぼしますので、同様の材質の襦袢を使うのは如何でしょう?着物を着なくなってタンスにたくさん眠っている襦袢をお持ちの方が、布を無償でおばあちゃんに提供します。そしておばあちゃんにマスクを縫ってもらいます。タダではいけません。おばあちゃんには、例えば1枚300円を支払います。有料にすることで、停滞する日本経済をもおばあちゃんに回してもらいます。

 

その後、例えば近所の自治会或いはNPOなどが買い取り、熱湯で殺菌消毒し、製品化します。防ウイルスのためにはこれだけでは足りませんので、取り換え用の不織布は別途規制品を買わなければなりません。大人数が集まるマーケットでの販売などは禁止ですから、町内のコミュニティ或いはコンビニでもいいと思います。或いはクラウドファンディングでもいいのではないでしょうか。

 

というのが私のアイデア(第一弾)です。

 

太平洋戦争そして戦後と、知恵を使って力強く生き延びてきた日本のおばあちゃんたちに、もう一度日本を救ってもらおうではありませんか!

 

2020年3月4日

向山繁

 

 

今こそ大企業が、その内部留保で社会を救う時!

(※写真はイメージです)   


新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい、いまだ収束の気配が見えません。昨日の記者会見で安倍首相も「見えない敵との戦いは政府だけでは成しえない」と正直な気持ちを吐露しています。国民全体も、一体どうすれば良いのか迷っています。

 

今は抽象論や政府批判ではなく、具体案が必要な時なのではないでしょうか。

そこで、私より提案です。それは、

 

「大企業は、自身の内部留保を企業だけのものではなく社会全体の備蓄と捉え、

 450兆円のうちその10%に相当する45兆円を緊急防災予算として拠出する。」

 

大企業の経営者の皆様は、株価急落でそれどころではないのか、メディアからは、在宅勤務対応以外の情報が流れてきません。昨年12月にNHKで放送された東京直下型地震の特集では大企業のトップが、防災は企業の責務でもあり、有事の時には十分に社会に対応できる体制を取っているといった内容をコメントをされていました。

 

大地震ではありませんが、私たちは今まさに大災害に見舞われています。

 

新型コロナウイルスの蔓延を阻止し、感染による患者や死者を最小限に留めることが第一優先事項であることは異論はありません。しかしそれに加えて憂慮されるのは、人々が心理的に消極的になって活動が抑止され、サイコロジカルな大不況が日本を襲うことです。そうなればウイルス被害の数百倍いやそれ以上の自殺者を生んでしまうかも知れません。このような経済災害は、今の段階で何とか阻止しなければなりません。

 

昨日の記者会見では、政府が中小企業や自宅待機者への補償をすると発言されていました。政府には是非これを実施して頂くと共に、国家予算の4倍以上の内部留保を持つ日本の大企業が、例えばその10%を防災特別予算として拠出するという案は如何でしょうか?それだけでも45兆円になります。この額は日本のGDPの8%に相当します。日本の大企業は、政府をはるかに上回る資金規模と力を持っています。

 

使い道は、例えば、

 

・取引先中小企業の資金援助、納入品の前倒し購入

・例えば中小企業に新事業として防災事業を促し、そのための融資や支援

・非契約社員、待機児童を持つ社員への補償

・近隣社会の飲食店に給食づくりを依頼して買上げ、待機児童へ配布

・待機児童の在宅教育、メンタルケアを目的としたTVやネット番組の作成

 とスポンサーシップ

 

などが頭に浮かびます。考えればもっとたくさんのアイデアがあると思います。

 

 

近年、企業倫理が強く問われ、環境問題・児童の不法労働、労働環境などに対して社会の厳しい目が向けられています。

 

内容こそ異なりますが、今こそ、大企業は財政的な社会貢献によって、その存在意義と社会的責任を果たすべき時なのではないでしょうか。

 

2020年3月1日

向山繁


東京オリパラ・ユニフォーム…今からでも遅くない!

昨日東京オリンピック・パラリンピックのユニフォームが発表されました。

以前のように赤いジャケットと白いパンツだけは回避し、今回は白いジャケットに赤いパンツです。いやいやそうではないでしょう、という感じです。

 

東京オリパラは単にスポーツの祭典ではなく、日本の文化や経済が次の時代に向かってあらたな飛躍をする好機です。ですからこれほど膨大な投資をする訳です。

 

2000年のシドニーオリンピックでデザイナーが担当したレインボーマントを着て大酷評をくらい、それ以来デザイナーと組むのをやめたようですが、悪かったのはプロデューサーで、デザイナーを使ったことではありません。

 

スポーツの祭典は一大ファッションショーでもあります。選手がメインスタジアムのランウエイを歩き、世界中の人々がクールだと言って着てもらえるようなデザインのコスチュームを披露すべきです。今後10年のファッションの流行に一石を投じるような、素晴らしいデザインを提言すべき好機なのです。

 

 

残念ながらユニフォーム自体は決まってしまいましたから変更は出来ません。でも今からでも遅くありません。選手の皆さん、皆川明やひびのこづえのハンカチ―フを胸ポケットに、ちょっと暑いですがネッカチーフを首に巻き、お好みに応じて帽子をかぶって、新国立のランウエイをカッコよくウォーキングしましょう!

 

JOCの幹部の皆さんも、是非それを許す度量の広さを見せてください!

まだ時間があります。期待しています!

 

2020年1月25日

 

向山繁


新年早々からレジ袋論

年末年始で1週間ぐらいごみの回収が無いと、家じゅうにごみが溜まっていきます。

 

さて、環境保護を理由にポリ袋の有料化が議論されています。5円以上では高い、3円ぐらいがいいか、などなどの意見が出ています。しかしこの議論何か本質的に違うような気がします。いくらなら自宅からエコバッグを持って行くというような議論になっていますが、そもそも環境問題を考えるなら、レジ袋の値段に関係なくエコバッグを持って行けばいいはずです。環境問題を考える訳ですから、レジ袋の適正価格を心理的や経済的な感覚で決めることは、やや筋違いのように思えます。

そこで以下、具体的な提案です。


①スーパーやコンビニでのレジ袋を、地方自治体が販売する有料ごみ袋に替える。

 

理由は、その袋をごみ捨てに使えばいいからです。私が住む自治体の有料ごみ袋(燃やすごみ及び燃えないごみ用)は20リッターサイズで1枚40円。市民はごみ出しをするために、このごみ袋を買っています。であるのならスーパーやコンビニのレジ袋の替わりに、この袋を40円で買えばいい訳です。そのために、スーパーやコンビニのレジで有料袋をばら売りできるようにします。まず一つ解決です。

 

②スーパーやコンビニのレジで、市販のビニール袋をばら売りする。

 

私が住む自治体では、剪定した枝・プラスチック・布などのごみ捨てに透明か半透明のビニール袋を使います。これもスーパーやコンビニでもらったレジ袋を使ったり、別途市販のビニール袋を買って使います。それならば同じ袋を、これもバラで販売すればいい訳です。レジでは、有料ごみ袋と透明ビニール袋の2種類をばらで販売できるようにします。価格は、チェーン本部が業務用を仕入れればいいので1枚2円ぐらいでしょう。

 

③店舗がレジ袋をやめることで得る利益分を課税する

 

レジ袋が有料になった場合、スーパーやコンビニのコストが浮き利益増になります。これを環境税などの名目で別途課税します。各店舗は税務署に対し、年間レジ袋廃止による利益(顧客数x1回使用料2袋×3円ぐらい)を申告し、県や市が徴収します。この税収は環境対策に使います。ただ利益額が小さいでしょうから、レジでの手間やコスト増を考えたら、ここは免除でも良いかとは思います。

 

これでおしまい!ただし、これで環境問題が解決した訳ではありません。

 

2020年1月6日

向山繁


お世話になった皆様へ、これから出会う皆さまへ

本年も残すところ、あと2日となりました。

本年も皆さまから頂いたご縁に、心より感謝を申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

2019年は、公私におきまして山あり谷ありでしたが、全体としてはとても満ち足りた年になりました。

 

2020年は、本年にも増して様々な情勢の変化が見込まれます。

準備を怠りなく、脅威も機会に変えていく気構えで臨みたいと考えております。

 

お世話になった皆様には引き続き、そしてこれから出会う皆さまとは新たなご縁でお付き合い頂けますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

2019/12/30

向山繁


エピックジャパンの防災戦略ご提案

NHK番組「体感首都直下型地震ウイーク」は、煽るだけ煽った結果、最終回があまりにも内容の乏しいものでお粗末!

 

防災は私の最大関心事の一つで、日々色々思うところが多々あり、このNHKの特集に期待していました。しかし、数回にわたりドラマ仕立てで放送された内容は、東京が直下型地震で壊滅してしまうというもので、見ている人に恐怖新と絶望感を煽るだけのものに、少なくとも私には映りました。

 

文句を言うのは簡単ですので、私から以下の通りいくつか提案をさせて頂きます。

 

1.「ウオーター・ネットワーク」の構築

 

貸家ビルの倒壊で使えなくなった道路の代わりに、東京都内の川や運河を使うことを提案します。例えば、荒川沿いには関東大震災で経験した火の竜巻をせき止めるため、屏風のような形にマンションが建てられています。これに合わせて河川沿いの道路を整備強化して災害時の避難路とし川の上流や下流に繋げます。そして水際は、小舟で対岸に避難できるように船着き場をつくります。

 

加えて上流の埼玉や北関東と水路で結ぶ交通網を構築しておけば、災害時に人的被害を減らすだけではなく、救助や物資補給路としての効果も期待できます。ドラマでは地震時には川が氾濫する可能性があると説明されていましたが、堤防強化と防災機能を併せた水路網「ウオーター・ネットワーク」の構築を行えば一石二鳥。

 

そしてここは普段、人々の憩いの場として使えます。

 

2.「日本式ダーチャ」構想

 

私はロシアのビジネスに携わっていたため10年ほどモスクワを拠点にしましたが、そこで一番感心したのはダーチャの存在です。モスクワの多くの市民が、郊外に「ダーチャ」(セカンドハウス)を持っています。他の都市でも同様です。今ではレジャーや定住目的に用いられることが多いのですが、本来の目的は、ソ連時代に国の経済が厳しく国民に自給自足をさせるために出来たシステムです。市民は週末になるとダーチャに行き、庭でじゃがいもや玉ねぎを栽培したり、鳥を飼って卵を取ったりして飢えをしのいでいました。

 

日本では地方の人口減少が問題視されていますが、都民や近隣県民にダーチャ所有を推進する税制や制度改革を行い「日本式ダーチャ」を増やすのは如何でしょう?特に日本人は、自分が住む場所に強い愛着を持ち、災害があってもなかなかそこから離れようとしません。しかしダーチャを持てばそこも自宅になる訳ですから、精神的にも物理的にも容易に居住場所をシフト出来ます。

 

3.「第二国会議事堂」と防災都市の建設

 

以前のコラムでも書いたのですが、国会議事堂を見学した時に驚いたのは、案内人の「国会議事堂は、耐震6強にも耐えられる耐震構造を持っています」という言葉でした。ドラマが想定する直下型地震では、国会議事堂は崩壊してしまいます。そこで日本の耐震技術の粋を集め、震度8にも耐えられる「第二国会議事堂」を東京から100キロ以上離れた場所に建設します。(※国の基準では震度は7までしかありません。「震度8」は、それをはるかに超えるという意味の、私の造語です)

 

そして、3.11と9.1を「春の防災の日」「秋の防災の日」とし、それぞれの前後1か月の期間、国会を第二国会議事堂で開催します。

 

さらに第二国会議事堂を中心に「防災モデル都市」をつくります。企業のオフィスや個人のダーチャを建設してもらい、さらに関連企業に参加してもらって都市全体を「防災ショーケース」にします。そこで世界中の防災ビジネスの関係者やバイヤーを呼び、見学・商談してもらうのです。

 

そうすれば、災害時の政治・経済機能を維持するだけではなく、防災ビジネスを日本の「シグネチャー・ビジネス」として育てることが出来ます。開催時の国会議員や関係者、その家族はダーチャに滞在します。地方の過疎化対策にもプラスに働き、さらに田舎に住むことで、児童や生徒そして大人も含めたメンタルケアのソリューションとしても使うこと出来ます。

 

いわば、パラレルワールドをつくるのです。

 

4.防災義務教育

 

小中学生の義務教育プログラムに防災を加えます。月に一度で良いと思います。同時にオープン・キャンパスとして一般住民にも開放し、児童生徒と共に教育や訓練が受けられるようにします。学校を防災の拠点とし、消防や警察と連動して強化します。省庁がまたがる仕事になるので機能を内閣府に置くか、後に述べる防災省或いは防衛省防災庁などの新設が必要です。

 

5.企業に「オレンジ税」

 

番組には、私も在職した大企業のトップの方が出演され、企業の役割について話していました。その内容は、環境対応企業(グリーン企業)への優遇と同様に、防災対応企業を評価する基準をつくるというものです。原則的には反対では無いのですが、これは基本的に大企業をターゲットとしたもので、中小企業への人材流動促進を阻害するリスクがあります。

 

また、リモートによるコミュニケーションの推進の話もありました。ただ考えてみると、実は世界の企業トップはプライベートジェットで飛び回り、ダイレクト・コミュニケーションを行っています。東京の一極集中も、敢えてそうさせることでダイレクト・コミュニケ―ションの頻度が大幅に増し、日本経済発展の原動力になったのかも知れません。このあたりは是非日本人経済学者の皆さんに、ノーベル賞レベルの研究をお願いしたいテーマです。

 

そこで私の提案ですが、大企業向けに防災税を導入するのは如何でしょう?グリーン税ならぬ「オレンジ税」という名称を提案します。オレンジはレンジャー部隊の制服の色で防災の代名詞です。企業の内部留保はここ5年間でも、百数十兆円単位で急増しています。アベノミクスを批判する人たちがいますが、私は内部留保を増やす大企業に責任があると考えています。大企業は、本来すべき設備投資や社員への報酬増に消極的で、結果として使い道無く社内に蓄積され内部留保となります。これを「オレンジ税」で吸収し、防災教育や防災訓練に使い、或いは企業の防災投資を推進するための新しい財源として利用するのです。もちろん上述した防災教育にも使えるでしょう。

 

6.「防災自衛隊」の設立

 

東日本対震災の時、自衛隊員のほとんどが防災の任務に回されました。そのため国の防衛は開店休業状態で、実は中国やロシアに国境を侵食されるリスクが非常に大きかったのです。米軍は「ともだち作戦」で災害支援をしてくれましたが、その裏には対外防衛に睨みを効かせる意味もあったということを私たちは知るべきです。そこで自衛隊の災害対策機能を、対外的な防衛と切り離して議論することを提案します。憲法論議を嫌う方々もいますが、私はあえて陸・海・航空とは別に「防災自衛隊」の設立を提案します。この防災自衛隊を、スイスの国民皆兵のようなシステムとして機能させるのです。

 

ということで、少々長くなりましたが以上が私の提案です。再びNHKの番組に戻りますが、きちんとしたソリューションの提案や議論無しに、単に視聴者の恐怖心を煽るだけだったとしたら、この番組の放映は、やや時期尚早だったのではないかと思えてなりません。

 

2019年12月9日

向山繁


小畑裕司ニューヨーク個展2019は、

11月23日を持ちまして無事終了させていただきました。

関係各位、ご来場いただきましたお客様には

心よりお礼を申し上げます。

 

ありがとうございました!

 

エピックジャパン株式会社

向山繁


エピックジャパン株式会社は、

小畑裕司ニューヨーク個展2019 "SAKURA SPRING"

11月12日(火)~23日(土)於 大西ギャラリー

を協賛いたします!


そして、2019逗子花火大会フィナーレ

夕焼けと海に映える富士山と江の島を観たあとは、逗子沖に移動し花火を鑑賞。7000発の花火は壮観で、特に最後のフィナーレは心に響く素晴らしいものでした。

 

特にインバウンドの外国人観光客をターゲットとした”湘南マリン・ツーリズム”を、官民が協力し、是非強化していって欲しいものです!

 

2019年10月2日

向山繁


江の島富士夕焼け…素晴らしい観光資源

先日、友人から逗子花火大会を海上から観るイベントに誘われ、これは行かなければということで、酔い止め薬を持参し参加してきました。花火ももちろん最高だったんですが、お話したいのはこの夕焼けです。

 

花火の前に船上から見た江の島、そしてその後ろに富士山のシルエット、それを覆う夕焼け…何と綺麗な風景だったことか!絶景に言葉を失いました。

 

写真はその時に撮影したものです。スマホで撮った写真でこの素晴らしさですから、本物が如何に素晴らしかったか想像して頂けると思います。

 

「日本の美を見つけた!」そう感じました。そして、ここにもあらたな経済価値を生む資源が眠っていると感じました。もし「江の島富士夕焼けクルージング」とでも銘打ってツアーを企画したら、国内外を問わず観光客の大目玉商品になること間違え無しです。百万ドルの夜景ならぬ”一千万ドルの夕焼け”です!

 

この日の洋上には、私たちの船以外ほとんど見かけませんでした。何ともったいないことか!今や観光立国を謳い始めた日本、まだまだやることはたくさんあるなぁ、と感じました。

 

藤沢市、鎌倉市、逗子市などの行政、民間が一丸となり、湘南の美を世界中の人々と共有し、かつ皆が潤うビジネスモデルの構築を、心より提案いたします!

 

2019年9月28日

向山繁

 

 


CAFECフラワードリッパーが、SCAJチャンピオンツールに!

近年大きな関心を集めているドリップコーヒーですが、9月11~13日に東京ビッグサイトで開催されたSCAJ(Specialty Coffee Association Japan)2019に於いて実施されたハンドドリップチャンピオンシップで、優勝者のみならず、参加者12名中5名が、CAFECのフラワードリッパーを使用しました。ペーパーフィルターに至っては、9人が使用し独壇場でした。

 

CAFEC三洋産業のオーナー社長でコーヒー専門家である中塚茂次氏は、透過法+浸透圧によってコーヒー豆の小さな空隙の中からうま味を引き出すドリッピング法を提唱していますが、この方法専用に開発されたのがこの円錐型フラワードリッパーです。

 

中塚氏ドリッピングの最大の特徴は、プロでもアマチュアでも出来ることです。CAFECのツールを用いて忠実に中塚式抽出法を再現すれば、誰でも家庭のバリスタになれます。これは本当のお話。

 

私もCAFECにはまった一人で、毎朝のコーヒードリッピングが至福の時になっています。シェフがつくるオムレツと一緒で、「たかがドリップ、されどドリップ」、毎日の心の状態で微妙に味が異なり、それもまた楽しきかな、です。

 

そして最後にはやはりコーヒー豆ですね。コーヒー豆は生ものという意識が一般にはありませんが、コーヒー豆の賞味期限はローストしてから豆の状態で、最大2週間だそうです。私は以前、チェーン系のコーヒーショップで買っていましたが、今はロースター(コーヒー豆専門店)からわざわざ取り寄せています。お豆でケチってはいけません!違いは鮮明で、新鮮な豆は、蒸らすためにお湯を注ぐとじわじわと膨らんできます。膨らまない豆は古くなった証拠で、美味しいコーヒーは出来ません。

 

というようなことを、考えながら今日も美味しいコーヒーを淹れました。美味しいコーヒーほど人を幸せにしてくれるものはありません。

 

今やコーヒードリッピングは日本のお家芸となり、これから世界のコーヒーを変えていくでしょう。CAFECはその主役となること間違いなしです。

 

中塚茂次のコーヒードリッピングは「コーヒードリップ道」となり、世界中のプロはもちろんのこと、アマチュアのコーヒー愛好家の中に深く浸透していくことでしょう。

 

2019年9月19日

向山繁